ODSの基本

ODS (Output Delivery System) を利用すると、SAS の出力を様々な形式で得ることができます。
例えば、HTML 形式、RTF 形式、TEX 形式などで出力を得ることができます。
また、ほとんど全てのプロシジャで使うことができるのも特徴の一つでしょう。

ヘルプ内などで頻繁に登場する「destination(s)」という言葉がありますが、
これは出力する目的のファイルタイプを示しており、先に挙げた
HTML や RTF などを指します。

 通常の出力では「Listing」形式のみが出力されます。
 (左図「モーメント」フォルダの中の一番上にある、いつもの形式)

 ODS を利用すればその他の形式で出力を得られます。
 Listing 形式から順に HTML 形式、RTF 形式、TEX 形式での出力です。
 (アイコンは定義付けにより異なります)

どの形式で出力するにせよ、基本的なプログラムはほとんど同じなので
ブラウザですぐに確認できる HTML 形式を例にとります。


■ ODS destination(s)
初めに、基本的な形は、以下のように ODS ステートメントでプロシジャを挟みます。

ODS destination <option(s)>;
...SAS procedure syntax...
ODS destination CLOSE;




「destination」は上で述べたように、目的のファイルタイプなので、 HTML 形式で出力したい場合は

ODS HTML <option(s)>;
...SAS procedure syntax...
ODS HTML CLOSE;




とすればいいことになります。
最低限は、これらと共にプロシジャを実行すればその出力が HTML 形式で得られます。


■ ファイルの出力先と名前の指定
しかしながら、環境によっては HTML ファイルの出力場所がよくわからないということがあります。
そこで「path」オプション「file」オプションを利用します。

これらのオプションではその名の通り、出力先のパス出力ファイルの名前を指定することができます。
従って、例えば Cドライブ直下に「hoge」という名前で HTMLファイルを保存したい場合には
次のような ODS ステートメントでプロシジャを挟んで実行します。

ODS HTML path='C:\' file='hoge.html';
...SAS procedure syntax...
ODS HTML CLOSE;




ファイル名の後ろに「.html」と、拡張子を指定しないといけない点に注意が必要です。
エラーにはなりませんが、拡張子のないただの「ファイル」として出力されてしまいます。


■ ODS destination CLOSE
次に、最後の「ODS destination CLOSE」について。

上では明示的に destination としての HTML を閉じています。
一度閉じると、再びその destination を開く(ODS HTML; を実行する)まで
HTML 形式での出力は出なくなります。

すなわち、プロシジャの実行結果の出力は
実行したときに開いている全ての destination の形式で出力される
といえます。
ですので、上記までのプログラム例で「ODS HTML CLOSE」をしないで
また別のプロシジャを実行した場合、
destination として HTML は開いた状態のままになっているわけですので
デフォルトの「Listing」と「HTML」の 2 つの形式の出力になります。

従って、「常に HTML 出力が欲しい!欲しくてたまらい!」という方は
開きっぱなしでも一向に構わないということになりますね。
そうでない人は、出力の際にやや重たくなりますので、必要な出力場所以外では
こまめに CLOSE しておいた方が無難かもしれません。

上記より、いつもの出力形式である「Listing」はいらないから
常に「HTML」形式でだけ出力したい!という方は次のようにすればいいですね。

ODS LISTING CLOSE;
ODS HTML <option(s)>;





■ HTML 形式以外での出力
destination の部分と、必要に応じて file オプションの拡張子部分を変更するだけです。
例えば、一回のプロシジャの実行に対して、HTML 、RTF、TEX の出力を得たい場合には
次のようにします。(もちろん CLOSE しない限りは LISTING 形式も出力されます)

ods html path='C:\ods_test' file='hoge.html';
ods rtf path='C:\ods_test' file='hoge.rtf';
ods latex path='C:\ods_test' file='hoge.tex';
...SAS procedure syntax...
ods latex close;
ods rtf close;
ods html close;




keywords : SAS ODS LISTING HTML RTF LATEX CLOSE



テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

プロフィール

うさたん。

Author:うさたん。
しがないサラリーマン(製薬)

▽pop'n music, IIDX, SDVX, QMA
引退

ポップン譜面集はこちら
忍者TOOLSのPWがリセットされたため更新終了

カレンダー
05 | 2011/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ
最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
コンテンツ
検索フォーム
RSSリンクの表示